民事訴訟法 第1講

第一編 民事訴訟法の概要

  1. 第一章          民事訴訟法
      1. ¨ 民事訴訟法の学習のポイント
        1. ①  手続法 → 量が多い・覚えにくい  ⇒ 全体を学習しどの部分(体系・時系列)を学んでいるか意識
        2. ②  重要な専門用語が多くかつ多義的    ⇒ 覚えるそして慣れる
        3. ③  理解と表現との乖離                         ⇒ 論文が書きづらいので書いて構成を覚える
        4. ④  改正のポイントを理解                      ⇒ 民法改正及び電子化による変更 
    1. 1 民事訴訟法
        1. ①  民事訴訟法:私人間の民事紛争に対して私法を適用して解決するための訴訟手続を定めた法
          1. (1)   背景:私人間の紛争 → 私的制裁・自力救済の禁止 → 裁判を受ける権利(憲32)
          2. (2)   解決方法:判決 → 判決手続 ≒ 民事訴訟手続
          3. (3)   付随手続:強制執行 → 民事執行法 ・ 差押等の財産保全 → 民事保全法 ・ 清算や配当 → 倒産法
        2. ②  特徴
        3. ③  強制的でない紛争解決手続 ≒ 合意による
          1. (1)   和解:和解契約 → 合意により成立・裁判所は無関係・当事者の任意で処分できる権利関係なら可
          2. (2)   即決和解:紛争当事者が裁判所に和解の申立てをして解決する手続 ≒ 訴え提起前の和解
          3. (3)   調停:裁判官又は裁判官と調停員からなる調停委員会が当事者の和解を仲介する手続

第一章          民事訴訟法

¨ 民事訴訟法の学習のポイント

①  手続法 → 量が多い・覚えにくい  ⇒ 全体を学習しどの部分(体系・時系列)を学んでいるか意識
②  重要な専門用語が多くかつ多義的    ⇒ 覚えるそして慣れる
③  理解と表現との乖離                         ⇒ 論文が書きづらいので書いて構成を覚える
④  改正のポイントを理解                      ⇒ 民法改正及び電子化による変更 

1 民事訴訟法

①  民事訴訟法:私人間の民事紛争に対して私法を適用して解決するための訴訟手続を定めた法
(1)   背景:私人間の紛争 → 私的制裁・自力救済の禁止 → 裁判を受ける権利(憲32)

              刑事 → 刑事訴訟法等による刑事手続による秩序回復

              民事 → 民事訴訟法等による民事手続による紛争解決

(2)   解決方法:判決 → 判決手続 ≒ 民事訴訟手続
(3)   付随手続:強制執行 → 民事執行法 ・ 差押等の財産保全 → 民事保全法 ・ 清算や配当 → 倒産法
②  特徴

            強制的かつ終局的な紛争解決手続

            私的紛争の公権的解決

③  強制的でない紛争解決手続 ≒ 合意による
(1)   和解:和解契約 → 合意により成立・裁判所は無関係・当事者の任意で処分できる権利関係なら可
(2)   即決和解:紛争当事者が裁判所に和解の申立てをして解決する手続 ≒ 訴え提起前の和解
  • 条文:267改)・275 
  • 手続:合意 → 簡裁に和解申立 → 内容を電子調書に作成・記録 → 当事者に送達
  • 効果:確定判決と同一の効力 → 強制執行可・終局性あり
(3)   調停:裁判官又は裁判官と調停員からなる調停委員会が当事者の和解を仲介する手続